調達 x Ai

「Aiって、調達の何ができるの?」
「調達におけるAi活用」についての議論が、ますます活発!!
生成AIをはじめとするAi技術の進化は目覚ましく、これまで人が行ってきた検索、情報収集、データ分析、文書作成、さらにはサプライヤー評価や価格分析など、さまざまな調達業務への活用が期待されてますよね。
もちろん、こうした技術の進歩は調達部門にとって大きな可能性を秘めています。
一方で、現在の議論はやや「Aiって、調達の何ができるの?」というテクニカルな側面に集中しすぎているようにも感じています。
■4つの視点
わたしたちの調達の本質は?
「Aiで何ができるのか?」という問いは、「わたしたちの調達の本質は?」という、そもそも論に立ち返らせることでしょう。調達には、さまざまな仕事が混在しています。
そこで、調達業務を次の4つの視点から整理してみました。
① 「Aiができないけど、私たちはできる」だから、私たちがやる
② 「Aiができないし、私たちもしたくない」なので、やめちゃおう。
③ 「Aiができるけど、私たちはしない」そじゃ、Aiに任せよう
④ 「Aiはできるし、私たちもできる」これは、私たちがやる。
そこで、2×2マトリックスにしてみました。

一番のポイントは③ですよね。
そして、次にブレスト的に議論を呼ぶのが②で、人間固有の業務のためAIができない領域です。
さらに付加価値のない業務なので、判断は②になるのですが、ここは調達の考え方に戻るポイントのひとつかなっと感じます。
たとえば、「重要なサプライヤーとの役員やVPを含めた定例ミーティング」は、AIはもちろんできません。そして、それが必要と判断する調達は①を選ぶでしょうし、いや、そんな特別なことなんかいらない。必要な時に、普通に打合せや交渉を全サプライヤーとフェアにする、っと判断する調達は④の象限になりますよね。
けっこう「昔からやっているから」という理由だけで、実は大きな価値を生んでいない業務が残っていないでしょうか。
「Aiに任せるべき仕事」、「人が担うべき仕事」、「Aiを使えるが、人がやるべき仕事」、
「そもそもこれ必要?っていう仕事」が、少しずつ見えてくるはずです。
このマトリックスを自動で作成できるエクセルのテンプレートを作ってみました。メールを頂ければ、添付してお送りします。少しPRのメール文を含めますが、押し付けとかは一切ありませんので、ご心配は必要ありません。
これが、調達のみなさんに「調達の価値とは何か」を考えるきっかけになればよいのです。
このマトリックスを使って業務を整理すると、私がご支援しているA1A(株)が提供する「Upcycle」が、調達業務のどの領域で価値を発揮するのかについても、よりビジュアルに捉えていただけるのではないかと思います。
ただし、私たちが目指しているのは、単純に「人の仕事をAiに置き換える」ことではありません。
■Aiを導入することが目的
「調達という仕事そのもの」を再設計すること
先日、出口治明さんの『世界は宗教で読み解ける』を一気読みしました。
その中で、ユダヤ教の「戒律」について興味深い記述がありました。
ユダヤ教には、安息日に働いてはいけない、食べ物に関する規定、異教徒との結婚に関する規定など、宗教的同一性を守るためのさまざまな戒律があります。
もちろん、戒律そのものが悪いわけではありません。共同体の価値観やアイデンティティを守るためには、一定のルールが必要です。
しかし、いつしか「なぜ、その規定が存在するのか」という本来の目的よりも、「規定に沿っているかどうか」という形式的な遵守そのものが重視されるようになっていった。
そうした状況に異を唱えたのが、イエスだったとされています。
病人を安息日に癒したことで批判された際、イエスは、
「安息日は人のためにあるのであり、人が安息日のためにあるのではない」
と語ったとされています。Aiを導入することが目的なのではなく、Aiを使って「調達という仕事そのもの」を再設計することなのでしょう。
調達・経営コンサルティング、顧問サービスを通してご支援を提供をしています。
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