【調達レポート】調達×経営:「経営会議で評価される3つのポイント」

経営会議の場には、各部門から膨大なレポートが上がってきます。しかし、正直に言うと、多くの調達レポートは、経営層にとって「ふーん、頑張っているね」で終わってしまっています。
なぜか。それは、経営層に響いてないのかも知れません。経営層を動かすものは「購買実績の説明」ではなく、「購買の経営参加」で。それでは、今回の「1分コラム」でおすすめは身近なポイントを3つ。
1. 「コストダウン〇〇円」から「営業利益率△△%改善」
調達部門はよく「〇〇円のコストダウンを実現しました!」と報告します。もちろん重要な成果です。多くの苦労しました。しかし、経営層が知りたいのは、その取り組み - 調達KPI が、経営KPIにどのような影響を与えたのか――ポジティブにせよ、ネガティブにせよ― という点ではないでしょうか。
- これまで
「やった!材料費削減3%達成!」
- 経営に響くレポート
「やった!材料費削減3%達成!つまり営業利益0.7%改善です!」
P/Lのどこに効いたのかを明示してみませんか。これが第一歩です。この視点があるだけで、”調達への評価”が変わります。
2. 不確実な「サプライチェーン上の潜在リスク」が「どう売上に影響するか」で語っているか
調達部門はサプライチェーンの最前線です。 例えば、半導体不足が顕在化したとき、多くの企業が影響を受けました。
- これまで
- 「供給停止になるかもしれません!」
- 「手持ち部品在庫は1.6ヶ月です。!」
- 「〇月△日から代替品の検討開始します!」
- 経営に響くレポート
- 「サプライヤーマップをお見せします。危険度を緑、黄、赤の信号で可視化してます!」
- 「赤の危険度は、売上ダウン〇〇億円、利益ダウン△千万円の影響見込み」
- 「代替品、在庫拠点分散、物流ルート分散で対策進捗度70%まで改善しました」
この目線が評価の分岐点でしょう。続けて「残りの30%は開発・設計部門の協力が必須になります。売上確保のため、経営からも他の部門へ後押しをお願いします!」とメッセージできたなら満点です!!
3. 「調達戦略」を「経営戦略」に
多くのレポートが「先月の実績」に終始しています。しかし、経営会議は「これから」を決める場所です。折角の価格交渉の詳細結果も、「ふーん」で終わっています。
重要なのは、我々調達が「戦略」を語っているか。
- (A)「円安傾向に伴う、US$建て価格の見直し戦略」による(B)「営業利益予算値の確保」
- (A)「SaaS系〇X社調達システム導入プロジェクト」による(B)「全社DX化による企業価値の向上」
- (A)「海外の新規取引先開拓の強化プロジェクト」による(B)「海外生産シフトによる市場変化の優位性」
といった(A)「調達戦略」が(B)「経営戦略」に直結するように、説明の論点を意識してみましょう。
4. メッセージ
ここ数年、「調達と経営」というタイトルが流行していますね。“購買の話”をしているのか、“経営の話”をしているのか の違いだけです。これだけで、 調達部門の存在価値は劇的に変わります。
調達・経営コンサルティング、顧問サービスを通してご支援を提供をしています。

